コンクエストこそ、サンデーサーファーが求めていたサーフボード
コンクエストは、日本側からの要望に応え、35歳を超えて体力の衰えを感じたり、体重の増加に悩んだりしながらも、ショートボードに乗りたい方のために、1からメイヘムがデザイン。日本の海では、ロングボードが多くなっていることもあり、ロングと「同じ位置から」波を取りたい、しかし、ただ波に乗るのではなく軽快にアクションを決めたいという一見矛盾した要望に応えたモデルです。いままでのサーフボードはシェイパーが一方的に削り、サーファーはそれに合わせるしかありませんでした。しかしこのコンクエストはサーファー側からのニーズに応えて開発された、史上初のモデルかもしれません。そもそもアメリカもオーストラリアも週末サーファーというより、そもそもサーフィンは海のそばに住む人が毎日やるものというのが常識です。毎日やる人が乗る板と、週末サーファーが乗る板が同じでいいわけはありませんでした。
卓越したテイクオフ性能と運動性の両立。この無茶な願望を叶えるためには、いままでにまったく無かったコンセプトのボードが必要でした。特に混雑した日本の海で、体力が衰え始め、体重も増え始めたシニアサーファーが週末に波に乗るには、まず熾烈な戦いを勝ち抜く必要があります。うねりからテイクオフ。速いアップスで加速し、普通のショートがテイクオフする位置ではワンアク
ション目にはいり、掘れた波でも速いテイクオフでスムーズに乗れ、小波から、頭半オーバーまでオールラウンド。これが私たちのだした希望です。
こうしたニーズには、70年代に流行ったような超浮力のレトロロケットがいいと言われてきましたが、古いデザインのいわゆるレトロなモデルでは、実際に乗ってみるとテイクオフはできても、アクションはかなりの技術が必要で、しかも掘れたり波のサイズが大きくなると、太刀打ちできなくなってきます。また、テイクオフは早くても初心者向けの長いファンボードではアクションが鈍重になり、パーリングしやすくなります。この30年の間にサーフボード・テクノロジーは格段の進化を遂げました。多くのWCTサーファーにボードを供給するロストの最新技術とノウハウで、レトロモデルのアウトラインではなく、まったく新しいコンセプトで新しいボードを創ったらどうなるか。これには私たちも非常に興味がありました。
このコンセプトに、驚いたことにメイヘムも非常に熱中し、自身でテストを行い、ネオ・ロケットと言える、新しいモデルをデザインしてきました。ロストの社内でも、「クール!!」と非常に話題になっていたそうです。
メイヘムが出した回答は以下の通り。
圧倒的なテイクオフの速さのために・・・。長さで浮力を稼ぐのではなく、あくまでもボードは短めに、そして圧倒するボリュームが実現した超浮力が、信じられないテイクオフの速さを実現。この、反重力で走るようなサーフボードにはいままでの適正浮力の概念は適用されません。レトロモデルのようなフラットロッカーではなく、シャークのロッカーを使い、掘れた波でもパーリングせず、しかも軽快に動きます。小波専用のモデルではなく、日本ならばかなりのサイズまで対応できるはずです。
世界初の、いままで誰も見たことの無かったエレベーターウイング、ラウンドピンスカッシュテールを採用。アップスンしてるときは、ラウンドピンで、スムースでやさしくクルーズでき、レールを傾けると、アウトラインの短い、スカッシュになり実際のボードの長さよりも短くなりターンが容易になります(ダイアモンドテールの効果ににています)さらに、このエレベーターウイング部分に強いロッカーが付いていて、このボリュームにして、信じられないクイックなターンを行えます。ラウンドピンの部分は、深いダブルVEEコンケーブ。レールは、丸くラウンドレール。
このモデルは日本からのニーズで開発されたため、メイヘムとの約束で「日本向け」正規モデルとしてしか販売されません。しかしラヴサーフのサイトを見たアメリカ人からメイヘムに「なんでこれをアメリカでも販売しないんだ」とたくさんのクレームが寄せられているそうです。アメリカ人にもかなり魅力的なモデルのようですが、約束は約束。日本のお客様しか買えません。
デビューしてから3年。実はテンプレートは何度もリファインされ、現在ではバージョン3くらいになっています。当初は35歳以上用としてデザインされましたが、実際は広く「週末サーファー」に支持されていて、おそらく日本ではワンモデルでもっとも売れたサーフボードになりました。大半のお客様は「海で異様に乗っているサーファーがいて、その板を見たらコンクエストだった」という理由でお買い求めになるケースが多いです。
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